ログ監視やアラーム設定もできる!?cloudwatchの特徴のまとめ!

awsのサービスであるcloudwatchは、さまざまな業種の企業が導入を始めています。多様な機能を持つところがこのサービスの特徴ですが、具体的に何ができるのかが今一つ理解できない人もいるかもしれません。

これから導入を考えるときには、基本的な機能やメリットなどをチェックしておくと役立ちます。ここでは、cloudwatchでできることやサービスの特徴についてまとめてみました。

cloudwatchはリソースやアプリケーションを監視するサービス

awsのサイトでも紹介されているように、cloudwatchはawsのリソースやアプリケーションを監視してくれるサービスです。IT担当者やエンジニアなどのために開発されたこのサービスは、独立しているリソースやアプリケーションの状態を利用者がまとめて確認できるようになっています。

例えば、cloudwatchではログ、メトリクス、イベントといったスタイルでさまざまなデータを収集し、モニタリングされた結果をもとにダッシュボードをつくったり、利用者に最新の状態をお知らせしたりすることができます。

こういったcloudwatchのメリットは、把握しにくかったリソースやアプリケーションの状態を実際に目で確認できるようになるところです。搭載されている機能を活用すれば、トラブルが生じる前に何らかの手立てを講じたり、アプリケーションのパフォーマンスを上げたりすることも可能です。

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cloudwatchでできること1「パフォーマンスの分析とリソースの最適化」

アプリケーションとリソースの監視ができるcloudwatchには、アプリケーションのパフォーマンスを分析する機能が備わっています。収集したデータをもとにパフォーマンスの状態を把握し、必要な対応をおこなうのがこのサービスの特徴です。

また、リソースの最適化もcloudwatchでできることのひとつです。cloudwatchでは、リソースの容量を確認して問題が発生する前にアプローチができます。CPUやメモリのほかにも、さまざまな項目がチェックできるところは、こちらのサービスの大きな強みです。

例えば、cloudwatchには使用状況から利用料金をチェックできる機能が搭載されています。そのため、利用者はコストを考えながらサービスの利用を進めることが可能です。

こういったアプローチができるのは、cloudwatchがリアルタイムでデータを収集したり、過去のデータの履歴をコンスタントにチェックしたりしているからです。このサービスでは、データやダッシュボード、メトリクスなどを保存しておくことができます。

例えば、メトリクスは最大で15カ月間の保存が可能です。保存したメトリクスを使ってモニタリングをおこなうことで、リソースの使用率がどのように変化しているかもチェックができます。

cloudwatchでできること2「アラームの設定」

アラームの機能が用意されているのも、cloudwatchの特徴のひとつです。アラームの機能を利用した場合、利用者があらかじめ設定したレベルを超えると自動的にお知らせのメールが届く仕組みになっています。リソースが容量を超えそうなときや、利用料金が予算をオーバーしそうなときなどにこのようなアラームのメールが受け取れれば、すぐに対応ができますよね。

また、ログ監視ができるcloudwatch Logsのサービスを利用すると、アプリケーションなどにエラーが発生したときにもアラームのメールが受け取れます。cloudwatchには、機械学習アルゴリズムでエラーを検知できる機能が備わっているため、知らない間に何らかの異常が発生していたときにも見逃さずに済みます。

利用者の目的に合わせてアラームをカスタマイズできるところは、cloudwatchの便利な点です。

cloudwatchでできること3「トラブルシューティング」

cloudwatchには、トラブルに自動的に対処するトラブルシューティングの機能も備わっています。

機械学習アルゴリズムで異常が検知できるcloudwatchは、トラブルが発生したときにいち早くアクションが起こせるのがよい点です。

あらかじめセットアップをおこなっておけば、利用者が自ら対応しなくても自動的にトラブルシューティングがおこなわれます。異常の通知をメールで受け取ってからアクションを起こす場合に比べて、よりスピーディーに解決策が実行できるところはcloudwatchの大きな魅力です。

トラブルシューティングの機能は、cloudwatchのユーザーからもとくに評価されています。この機能を使うと、平均修復時間(MTTR)を短縮することが可能です。問題の原因を見つけてより早く復旧ができることで、ビジネス上の損失も減らせる可能性があります。

cloudwatchは3種類の無料利用枠を用意している

cloudwatchには3種類の無料利用枠があるため、使用状況によっては料金がかかりません。1つ目の無料利用枠は、1カ月の使用状況が一定の範囲を超えなければ、利用している期間にかかわらず料金が発生しないシステムになっています。

この利用枠では、詳細モニタリングのメトリクスは10個まで、アラーム設定は高分解能アラームを除いて10件まで無料で利用が可能です。無料利用枠の2つ目は、awsにサインアップをして1年以内の人が対象です。

こちらの無料利用枠は、サインアップをした日から12カ月間はcloudwatchのさまざまなサービスが無料で利用できるようになっています。

3つ目の無料利用枠は、ソフトウェアソリューションを一定期間無料で試せるトライアルのサービスです。こういった無料利用枠は、awsのサイトで詳しく紹介されています。検索もできるため、利用したいサービスをある程度絞り込んで無料利用枠を探すことも可能です。

cloudwatchの有料利用枠は従量課金制

cloudwatchの有料利用枠は、使用状況に応じて料金が発生する従量課金制です。料金は1カ月の無料利用枠の範囲を超えて使用したときに発生する仕組みになっており、月末に支払いをおこないます。初期費用や利用の基本料金などは発生しないため、サービスを余り使用しない月は料金が安く抑えられます。

利用料金は、メトリクスやダッシュボード、アラームなどのサービスごとに設定されており、awsのサイトで単価を確認することが可能です。サイトに用意されている自動計算ツールを使うと、リージョンに合った見積もり料金が把握できます。

サポートプランやデジタルトレーニングも利用できる

cloudwatchを利用するときは、awsのサポートプランが利用できます。awsには、有料と無料のサポートプランが用意されており、必要に合わせてawsの担当者からサポートが受けられるようになっています。

プランは、一般の人が利用しやすいベーシックのほかに、開発者、ビジネス、エンタープライズのプランがあります。それぞれ料金体系が変わるため、プランを利用するときには金額をよく確認しておきましょう。awsのサイトでは、同サービスのデジタルトレーニングも受けることが可能です。

デジタルトレーニングのサービスでは、データ分析やセキュリティなどのさまざまなテーマに沿ってそれぞれ講座が設けられています。目的に合わせて講座を選び、スキルアップに役立てられるのがこちらのトレーニングの魅力です。